こんにちは、女子ママみさきです♪
私が子供の頃、家庭訪問と言ったら、先生が家に上がってきて親と話をしていた記憶がありますが、いざ自分の子供が小学生になると
「家庭訪問は玄関先で10分程度お話させていただきます。」
と言われ、「えっ?」と思っていましたが、どうやら近年家庭訪問は玄関先で行う学校が増えてきているようです。
「何で玄関先になったの?家庭の様子や勉強部屋なんかを先生は見たいんじゃないの??」
「玄関先って立ち話でいいの?中に入るよう声掛けすべき?」
玄関先家庭訪問での疑問や気を付けておくマナーについてお伝えします。
目次
近年玄関先での家庭訪問が増加した理由
これまで家庭訪問の目的は、
・家庭環境の把握
・親との信頼関係をつくる
といった目的がありました。
しかし、玄関先での家庭訪問となったのは、
・生徒自宅の場所を確認
・通学路の確認
このような目的に重きを置くようになっています。
私の娘が通う学校は玄関先家庭訪問ですが、玄関先家庭訪問の理由としてこの2つが目的なのでという説明でした。
なぜこのように家庭訪問のスタイルは変化してきたのでしょうか?
先生と保護者双方の負担軽減
まず考えられる事は、先生と保護者双方の負担を軽減するためです。
自宅に上がるとなると、保護者としては家を全部大掃除して、先生を迎える準備をします。
(日頃からきれいな家を保っていたらいいのですが、なかなかそうもいきませんよね。)
そして、家に上がったもらったらお茶とお茶菓子を出しておもてなしをします。
これは結構事前準備が大変なんですよね。
最初の家庭訪問で、自宅に上がってもらうかもしれないと思っていた時は、1週間前から大掃除して、先生用のスリッパやグラスを新調したり…結構準備を頑張りました。
このようにおもてなしされると、訪問する先生側もすぐに帰るわけにはいかなくなりますよね…。
そうすると予定時間を過ぎ、次の生徒宅への訪問時間がずれ込み、他の家庭や先生自身にも迷惑をかけることにつながってしまいます。
先生は学校に戻ってからもいろんな仕事をかかえて大変!
学校教師という仕事、残業が多い結構過酷な勤務状況ですが、先生達の教育に対する熱い思いで成り立っているというのが現在の教師の現状です。
こういった状況から、先生と保護者双方にとって玄関先で家庭訪問を済まして時間通りに家庭訪問を終わらせる方が双方メリットがあるのです。
家庭のプライバシー重視
以前と比べてプライバシーに対する意識が随分変わってきました。

そういえば、昔当たり前にあった「連絡網」もなくなって、お友達の電話番号もすぐに知ることが出来ない時代だよね
そう考えると家の中というのは、各家庭のプライバシーを目の当たりにする為、プライバシーを侵害しているともいえます。
もし「家庭訪問は玄関先で行います。」と言われていない学校でも、自宅に入ってほしくない場合は玄関先で
「こちら玄関先でよろしいでしょうか?」
と言えば、無理に上がってくる先生はいないでしょう。
学区の広域化
少子化が進んでいる現在、学区の統廃合で学区が広域化している地域もあります。
そういった地域の家庭訪問は移動時間に時間をとられ、訪問時間を短縮せざるをえない状況にあります。
共働き世帯増加
共働き世帯が増加してきた為、日中家にいる母親が減り、家庭訪問の日時指定が増えてきています。
私も外で働いていた時の家庭訪問はかなりドタバタでした。
家庭訪問の希望日程表は最後の時間帯のみに〇印をつけ、兄弟同じ日にしてもらう希望欄にチェック。
家庭訪問当日はギリギリまで仕事して早退し、家に帰ってすぐに家庭訪問の対応をしていました。
私は早退で対応出来たので、まだ先生にとってはよかった方かもしれません。
早退や有休が取れずに忙しいママ友は、仕事が終わる遅い時間に来てもらったようです。
都会の方では、「家の場所を確認するだけで不在でも構わない」というドライな方針の学校もあるようです。
玄関先家庭訪問と言われても家の中に案内した方がいいの?
このように、玄関先家庭訪問は先生と保護者双方のメリットを考えた家庭訪問のスタイルと言えますから、無理して「どうぞ中に上がって下さい」と声をかけなくても大丈夫です。
この対応について、最初は本当に迷いました。
「プライバシーの観点で玄関先と言っているだけで、中に入って下さいとこちらから声をかけるべきなんじゃないの??」
と考えていたのです。
その答えとしては、
「どちらでもいい」
のかなと思っています。
もし先生に話したい事がある、もしくは聞きたい事があるのであれば、上がってもらう。
そんなに気になることや心配事がないのであれば、玄関先で軽く家の様子を話したり学校の様子を聞くだけであっさり終わって問題ありません。
我が家は長女について先生に相談するような心配はほとんどないのであっさり玄関先家庭訪問です。
一方で次女は何かとお騒がせな性格の為、先生に事情を話しておきたい内容が毎回あるので家の中に入ってもらいます。
玄関先家庭訪問で気を付けておくべきマナー
玄関先家庭訪問は、家に上がってもらう家庭訪問より気を付ける事は少ないのですが、それでも気になるポイントがいくつかあります。
段差のない玄関なら立ち話
近年、家のバリアフリー化がすすみ、段差のない玄関があります。
段差があるとしても、先生と立ち話をして上から見下ろすような高さのたたきでなければ、そのまま立ち話でOKです。
目安としては15㎝以内といったところでしょう。
たたきと廊下に腰掛けられるほどの段差があれば座布団を用意
玄関のたたきが15㎝以上になると、そのまま立ち話では先生を見下ろすような形となってしまいます。
そのような玄関の場合は、先生に腰掛けてもらい、自分も座って対応しましょう。
座布団を出して座るようにすすめると、先生も腰をおろしやすいでしょう。
どこに座ってもらうか悩む時は、玄関から家を見て左側に座布団を置いて先生にすわってもらいます。
これは「左上右下(さじょううげ)」と言う日本の伝統的な礼法によるものです。
狭い玄関先の場合
玄関が話をするようなスペースがない家もあります。
そんな時は自分がドアを出て、玄関先で話をするといいです。
もし話がご近所に聞かれたくないのであれば、家の中に上がってもらう方がよいかもしれません。
もし先生が家にあがることを拒んだ時は、「狭くてすみませんが…」と一言いって、話をすれば大丈夫です。
お茶出しは基本不要
玄関先の家庭訪問では、お茶出しは基本的に不要です。
玄関先家庭訪問の理由にある、先生と保護者双方の負担軽減の意味がなくなるからです。
とはいえ、暑い日の家庭訪問で、最後の方などの場合は、先生もかなり疲れて喉がかわいているかもしれませんので、小さなペットボトルを渡してもいいでしょう。
家庭訪問前半で、ペットボトルを渡すと荷物が増えて先生の負担になる場合があり、先生が途中トイレなどに困る事も考えられますので、無理に渡さない方が先生の為かもしれません。
まとめ
玄関先家庭訪問マナーについて、いかがでしょうか?
どこまで先生をもてなすべきか、線引きがむずかしいのが家庭訪問と言えます。
先生に一定の敬意をはらう気持ちで接すれば大丈夫です。
これらのマナーをおさえたら、あとは子供の家での様子など先生に伝えたい事や聞きたい事をあらかじめ考えておき、家庭訪問の時間が予定通りに終われることが先生にとって一番かもしれません。